Webマーケターは激務・しんどい?やめとけと言われる理由
フリーランスのWebマーケターをしている僕から一言。
Webマーケティング業界は「激務」ではないし「しんどい」とは思いません。なぜなら、1日1~2時間稼働して結構な額の収入を得ているからです。
特に通勤とかもないので、旅先で早朝にちょっと作業して終わる。みたいなわりと自由な生活もできます。
ただ、このような生活を未経験からすぐに実現できるかというとそれは結構難しいです。やはり僕自身も下積みみたいな時期はあったので。
なので、すぐ稼ぎたい人には「やめとけ」と言えるかな〜。
「Webマーケティング」と検索窓に打ち込んだら、サジェストワードに「しんどい」「激務」「やめとけ」という語句が出てくることに不安になっている方もいるのではないでしょうか?
一貫してWebマーケティング業界に勤めてきた僕が、Webマーケティング業界はなぜ「しんどい」「激務」「やめとけ」と言われるのか、徹底的に解説・深掘りしていきたいと思います。
人によってはメンタルをやられてしまうことも多い仕事だなと思ってます。(実際周りにいた)
向いている人・向いていない人はやっぱりあるので、自分が当てはまるかどうかチェックして見てください。
Webマーケターはなぜしんどい・激務・やめとけと言われるのか?
なぜWebマーケティングは「しんどい」「やめとけ」と言われるのでしょうか?
多くの理由があると思うのですが、ざっくり言うと下記3点が大きなポイントかなと思います。
Webマーケティングは「激務」に陥りやすい
まず1つ目にWebマーケティングは「激務」に陥りやすいということが挙げられます。
数年前に某広告代理店が自●者を出したことでも有名ですが、広告を扱うとどうしても業務過多になってしまう傾向にあるのかな、と感じています。
Webマーケターの業務が激務になってしまう理由としては、広告の反響を常に確かめなければならないことや結果の数字を厳しく追求するところにあると感じています。
Webマーケターが扱うWeb広告は、消化予算から発生しているクリック数・お問い合わせ数(コンバージョン数)まで全て数値で取得することができ、またリアルタイムで確認することができます。
特定の期間走らせているキャンペーンで、クリックがきちんと発生しているか、全く関係のないユーザーに広告が表示されていないか等、広告をONにしている間常に気にしておかなければなりません。
また人材が不足している場合、バナーやLP等のクリエイティブディレクションもマーケターが担う場合があります。
広告のパフォーマンスをあげるチューニングを行いつつ、新規案件や改善提案に用いるデザインカンプを作ったりしてたら、自分が何屋さんなのかわからなくなってきますw
成果を出すためになんでもやりがちな「Webマーケター」。
突き詰めることが好きであれば良いですが「人がいないから仕方なくやる」だと激務に感じて、メンタルやられてしまいますね。
Webマーケティング業界は「厳しく」もある
2つ目としてWebマーケティング業界は「厳しく」もあるということが挙げられます。
正直どの業界も仕事も厳しい面はあると思うので、絶対的に判断することは難しいのですが、他職種から転職を検討した際にどこが厳しいと思われるか紹介できればと思います。
クライアントの役職が代表もしくは決裁者に近いことが多い
まず厳しい面の1つ目が「クライアントの役職が代表もしくは決裁者に近いことが多い」点になります。
Webマーケティングはマーケティング活動の1つですが、中小企業のレベルだとマーケティング部署がなく、会社の代表や社長が直接手を動かしているパターンが多いです。
そのため、Webマーケティングの施策や結果を常に重役に対して共有する必要があります。クライアントの役職が高ければ高いほど、仕事に対するコミット量も増えるので、比例して自身もその程度コミットしなければいけなくなります。
また、会社への責任感が強いためこちらの仕事に対しても厳しい目を向けられます。
「これはこうやるのが普通です」みたいなものも1つ1つ丁寧に説明したりしなければいけない場面もあり、業務の量が増えてしまう状況になってしまいます。
仕事に対して「全力でコミットし、結果を出す」という部分においては本質的ではありますが、いただいているお手数料や給与が低いと、仕事量に見合ってないなと感じてしまうことも発生してしまいますね。
数字で説明できない部分が少ない
厳しい面の2つ目が「数字で説明できない部分が少ない」という点です。
例えば飲食店の売り上げが低い場合、原因として考えられる要素は複雑で「天候」や「デフレ」などこちらではコントロールできない部分が多々ありますよね。
Webマーケティングの領域においては、基本的にユーザーの動きや広告の反響等の数値は全て取得することができ、どこに課題があるか、どのように改善すべきかというのは常に検討できる部分になります。
売り上げや問い合わせ獲得数が落ち込んでいる場合に「何が課題なのか?」を曖昧に捉えて「よくわからない」と結論を出してしまうと、ブチギレられてしまいますw
(かといってそこまで分析に使える時間がないのも悲しいところなんですよね…)
曖昧な部分を徹底的に深掘りして、あらわれた課題に対して次に行う施策を適切に提案することがマーケターには必要になってきます。
余談ですが「売れない」要因が広告等のWeb施策よりもっと根本的な(商品や販売価格など)部分だと考えられる案件も多数あります。
それっていくら広告で魅力を伝えても売れないので、クライアント側にその考えられる原因の改善を依頼する必要があります。なかなか恐れ多いですよねw
情報の更新がはやい
3つ目の理由として「Webマーケティング業界は情報の更新がはやい」と言うことが挙げられます。
こちらもWebマーケティング業界にだけ言えることではないですが、割と情報の更新が早い方かなと感じています。
ポジティブな面では、SNSなどの新たなプラットフォームが次々と誕生していると言う例があります。
新たなプラットフォームが誕生すると、そこに対して新しく広告配信や集客方法が生まれるため、その手法や研究を行なっていく必要が出てくることになります。
また、ネガティブな面では近年のプライバシー規制により顧客データのトラッキングが難しくなっているという例が挙げられます。
iOSを利用しているユーザーのメール開封やIPを取得しづらくなり、流行っていたリードナーチャリング等のマーケティング手法が継続できない可能性が出てきています。このような規制に対しても、別の施策で顧客を獲得する方法を検討するなど、最新の情報に常に目を向けておく必要があります。
そういった面に対して既存の手法だけでなく新しい方法に適応していくキャッチアップ力がマーケターには重要になってきます。
手法の転換や新しいものへの適応が苦手という方には「やめとけ」ということになってしまうのかもしれません。
Webマーケターがしんどいと思う人・向いていない人
なぜWebマーケティング業界が「しんどい」「やめとけ」と言われるのかについて解説しましたが、上記を踏まえてどのような人が向いていないのかご紹介します。
ある程度決められた業務を遂行したい人
ある程度決められた業務を遂行したい人にとっては、Webマーケターは向いていないでしょう。
Webマーケターは広告の運用やアクセス解析を中心に業務を進めることが基本ではありますが、Webで集客できる可能性があれば様々な施策を提案していくことが必要になります。
例えば、Youtube動画での集客が見込める場合はYoutubeチャンネルの開設をおこなうためにマーケターが動きます。
動画のスケジュール策定や動画編集者のアサイン、撮影場所の手配等々。
大きな予算がある会社であれば、別の人材が導入されるかもしれませんが、基本的にはWebでのマーケティング活動になるので、マーケターが動くことになると思います。
一種のディレクターやプロマネとしての動き方になることもあるので「私の業務範囲はこれです」と決めたい人にとっては難しい職種であると言えます。
論理的思考が苦手な人
論理的思考が苦手な人もWebマーケターには向いていません。
Webマーケターは、得られた数値をもとに客観的に仮説を立て施策を実行していく能力が求められます。
数字に対して自分の主観を加えすぎたり、なんとなくで判断して施策を実行してしまう人は、例え良い結果を出すことができたとしても正しいフィードバックを得ることはできないため、次の施策に活かしていくことが難しくなります。
論理的に物事を進めていくことができないとマーケターとして成長していくことは難しいでしょう。
むしろ論理的思考力さえあれば、マーケターに適していると言えます。細かい技術は後からついてくるので、論理的思考力があると思う人はぜひマーケターに挑戦してみてください!
すぐに稼ぎたい人
すぐに稼ぎたい人もWebマーケターには向いていません。
Webマーケターはめちゃくちゃ稼げるイメージですが、めちゃくちゃ稼げるようになるのはフリーランスとして独立した後や自分の事業に力を入れれる段階になってからです。
ですので、Webマーケターとして就職や転職をした場合、最低でも1年は修行をする覚悟で働く必要があります。
すぐにスキルを身につけて活かせる人であれば3ヶ月くらいでもいけると思いますが、Webマーケターはどちらかというと大器晩成型の職種なので、しっかり儲かる構造をインプットしてから独立を検討した方が良さそうです!
すぐに稼ぎたい人はWebマーケターとしての就職・転職は向いていないと言えます。
Webマーケターがしんどいと思わない人・向いている人
Webマーケティングがしんどいと思わない人や向いている人は以下の特徴があります。
結果にコミットすることが好きな人
過程が評価される仕事もあれば、結果さえ出ていれば評価される仕事もあります。
例えば、接客業や教育の場面であれば直接的に売り上げに貢献する行動や施策ではなくても最終的に結果に繋がることもあるので、過程が評価される場合がありますよね。
一方で、Webマーケターという仕事はどちらかというと結果がでていれば、あまり過程を評価されることはありません。
売り上げが上がるためにこの施策が良いと思うのであれば、しっかりコミットしていく。結果に対して積極的に行動できる貪欲さを持っている人はWebマーケターに向いていると言えるのではないでしょうか。
新しいものやツールが好きな人
新しいもの好きやツールを触ることが好きな人もマーケターに向いていると言えます。
Webマーケティングの領域では日々新しい手法やツールが出てきているので、マーケティング活動を最適化していくために何が必要で重要か取り敢えず触ってみるスタンスが大事になってきます。
SEO対策においては特に、Googleがサイトを評価する基準がものすごいスピードで変化しておりますので、過去有効だった手法が効かなかったりネガティブに作用する場合があります。
常に新しい情報をキャッチして、手を出して試してみる。といった行動にすぐ移れる人はマーケターに向いているでしょう。
数字を深掘りするのが好きな人
3つ目は数字を深掘りするのが好きな人です。
何度も論理的思考力がある人がマーケターに向いているとお伝えしていますが、「数字が得意」だったり「なぜこの数値なのか?」といったことを深掘りできる人が論理的思考力の素質があると言えるでしょう。
Webマーケティングの施策においては基本的にほぼ全てがデータの数値として取得することができるため、数字を「なぜ?」と深掘りできる人はマーケターに向いているでしょう。
Webマーケターでのしんどい体験談2選
Webマーケティングは向いている人にとっては、周りがしんどいと思えることでも特にしんどさを感じることなく仕事ができると思うのですが、それでもしんどいと思う場面はどうしても出てくると思います。
そこで、僕自身の実体験として「しんどい」「やめたい」と感じたWebマーケティング業務での体験談を2つ紹介します。
体験談①:「なぜそうしたか?」を論理で詰める
Webマーケティングはすべての結果を数値で確認することができると伝えましたが、確認できるがゆえに曖昧な部分を残せないんですよね。
社会人として論理的に考え、行動に移すということは当然のことではあるのですが、曖昧な部分が全くないWebマーケティングにおいてはひたすら「なぜ?」を繰り返すシーンが多くなり、体力的にも精神的にもしんどくなります。
「このキーワードの個別クリック単価を¥150→¥140に変更することで、インプレッションシェア率を維持しつつ、CPCを削減できると考えて実施しました」
結果、CPC削減できずandインプレッションシェア率低下で涙目ですw
なぜインプレッションシェア率は維持できると考えたのか?
なぜクリック単価を下げる方法を選択したのか?
なぜCPCを削減する必要があったのか?(CPA安定してるならよくない?)
論理的に考える癖があまりない新入社員時代の失敗ですが、常に自分自身で「なぜ?」を繰り返していれば良かったですね。
上記のような失敗はしてもいいと思うのですが、「なぜ?」そうしたのかを深く詰められていないと、なんとなくの結果しか残らなく、次に活かすことができないのでもったいないですよね。
体験談②:広告予算進捗の確認で午前2時に電話
事業会社に勤めている時、終業後に帰宅して持ち帰ったPCで業務をすることは当たり前で、基本的に0時を過ぎるまで仕事をしておりました。
広告はキャンペーンによりますが、24時間配信しているので広告予算の進捗の確認が深夜にくることもしばしばありましたね…。
印象深いのは、社長の一声で行った「広告キャンペーンの設定変更」により、予算消化が10倍の速度で進んでしまっていた時。
午前2時に電話がかかってきていて「これどうゆうこと?」とキレられましたw
なぜ予算消化が増えたのか原因を調査して、改善策を調べて提案して、納得してもらった結果、朝になってしまいそのまま泣く泣く出社をしました。
24時間動く広告に対して、常に意識を向けておくことが大事ですが、流石にしんどいと思った体験でした。
激務・しんどいを回避してWebマーケターになるには
広告代理店や事業会社(ベンチャー)に入ってWebマーケターとしての経験を積むと「激務」「しんどい」可能性があるということはお伝えしました。
僕自身2〜3年、企業に所属して経験を積んだのですが、やはりしんどかったので今から目指す人には同じ道を辿るのは「やめとけ」と言ってしまいたくなりますw
もし「激務・しんどい」を回避したいのであれば、フリーランスのWebマーケターとして独立するのがおすすめです。
Webマーケター未経験ならスクールがおすすめ
Webマーケティング未経験の場合は、昨今話題のスクールで学習すれば未経験からでもフリーランスとして独立できるレベルまでスキルが身につけられるので、未経験の人はスクールに通うのがおすすめかなと思います。
例えば、がっつり学習するならDMMがやっているマケキャンとか結構講師陣がしっかりしてるので、大手のノウハウとかしっかり体系的に身につけたい人にはおすすめかなと思います。
こうゆうのってまずは無料カウンセリングに申し込んだり、どんどん自分から情報収集していくことが大事なんですよね。僕もそうやって色んなサービスに無料申し込みしてましたw
ちなみに全部独学で学ぶスタイルもありますが、結果自腹切って広告費捻出したりLP作ったりしてたらスクールの方が安上がりだったみたいなことも起きますw
まずはちょこっとWebマーケについて学んでみたいって人はWithマーケだと月額4,980円で学習コンテンツ見放題なので、そこで興味ある分野から学習するのが良さそうですね!
独立前のWebマーケターは副業から始めよう
既に企業戦士のWebマーケターは、副業でも良いのでできそうな案件にトライして、いつでも独立する準備を整えておくことが大事です。
僕からの紹介で特別に「マーケター案件成約で5万円の特典」がもらえるエージェントサービスがあるので、もし案件探そうかなと思ってるWebマーケターは急ぎ作った上記LINE公式にメッセージください!
Webマーケターは「激務でしんどい」可能性はあるけど稼げるスキルは手に入る!
結論、Webマーケティング業界は「きつい」「しんどい」可能性はあり、覚悟がないなら「やめとけ」と言えると思います。
ただ、フリーランスになればかなり自由に稼働時間も調整しながら稼ぐことができます。実際に僕がそうです。
もし記事内で挙げた「しんどいポイント」を許容できるのであれば、未経験からでもWebマーケターを目指すことは可能です!ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
将来大きく稼ぐために覚悟を持てる方にはマーケター職をおすすめします!