Webマーケターとして稼ぐには?フリーランスマーケターが徹底解説
Webマーケティングの業界自体、ニーズが高まってきていて稼ぐことはできますが、業務によっては全然稼げない落とし穴も存在します。
評価されるマーケターは「論理的思考力」や「仮説力」が高いので、そこを意識して育てていくことでしっかり稼げるマーケターになることができると僕は思います。
Webサイトは作ったら終わりではなく、そのサイトに集客を行っていく必要があります。
その集客をざっくりと「Webマーケティング」と呼んだりしますが、この記事では「Webマーケティング」のお仕事が稼げるのかどうかについて解説したいと思います。
Webマーケターが稼げる仕事・業務とは
巷でWebマーケティングは「最強のスキル、めっちゃ稼げる」と言われていますが、どのような仕事で、どのような価値を提供することで稼げるのでしょうか。
「Webマーケティング」という言葉はあまりに幅広すぎるため、すべての業務内容を紹介することはできませんが一般的に行われているものや僕自身が行っている業務を紹介します。
Webマーケターが稼げる仕事①広告運用・改善
Google広告・Yahoo!広告などの広告配信ツールを活用した広告運用の設定や改善を行います。
検索連動型広告(リスティング広告)では、「どのようなキーワードで検索された時にどのような広告文を表示するか」を基本として、成果の高いキーワードの追加や広告文の見直し、成果の低いキーワードの除外等の業務を行います。
また、ディスプレイ広告では効果的なクリエイティブ(バナー)はどのようなものか、といったデザインの企画段階から、配信するターゲティングの選定まで業務として携わります。
Webマーケターが稼げる仕事②アクセス解析・サイト改善
GoogleAnalytics等の解析ツールを活用したWebサイトのアクセス解析が主な業務になります。
広告や自然検索でアクセスを集めているページはどこか、直帰率や離脱率が高いページはどこか、コンバージョン(問い合わせ)に最も貢献しているページはどこか等々、サイトの最適化に向けた解析・分析を行っていき、よりコンバージョンを獲得できる仮説があれば、その仮説に基づいてサイト改善の提案を行います。
Webマーケターが稼げる仕事③SEO対策
SEO対策とは簡単に言うとGoogleやYahoo!の検索結果ページで上位表示を獲得し、自然検索による流入数を獲得していくための施策です。
SEO対策に必要な施策は多数ありますが、マーケターとして主に従事する施策としては記事コンテンツの作成やリライト業務になるかと思います。
集客したいキーワードに基づいてタイトルや見出しを検討したり、競合の記事はどのようなコンテンツを盛り込んでいるのかを日々分析し、自社記事の改善に盛り込んでいきます。
ライティングやリライトに関してはライターさんを別で発注している会社さんが多いので、設計や構成部分を考えて納品することが多いです!
Webマーケターが稼げる仕事④MA・SFA(リード獲得支援)
昨今、HubSpotやセールスフォースなどのリードナーチャリング(顧客育成)ツールを用いる企業が増えているように思います。このようなツールを用いることで、顧客の行動履歴に基づいて、マーケティング活動を自動化することが可能です。
主な施策としては、資料ダウンロードや無料ウェビナー等で顧客リストを獲得し、そこからサイトへのアクセス回数やメール開封状況に応じて、特定のメールを送付したり、営業担当者が直接電話をかけたり、という内容になります。リード獲得支援のためには広告を運用したりホワイトペーパーのディレクションを行ったりなど、様々な業務があります。
MA・SFAツール自体の費用が高いので、このツールを契約できる企業はマーケティングに割く予算も潤沢にある場合が多く、マーケターへの外注費もそれなりに高い傾向があります。
要は顧客の興味度合いに応じて適切な営業提案をしようね、という感じです。
価格ページを何度も見にきてるユーザーには価格割引クーポンメール送ったら成果高まるんじゃね?みたいな感じですねw
Webマーケターは稼げる?
ではWebマーケティングというお仕事は稼げるのか?というところですが、結論として「細かい業務でなければ稼げます」
同じ業務内容でも稼げないパターンがありますので、稼げるマーケターと稼げないマーケターについてご紹介します。
競合となるマーケターがまだまだ少ない
Webマーケティングフリーランスが流行り始めて数年が経ちますが、まだまだWebマーケター自体の母数が少ない傾向にあります。
クラウドワークスやランサーズの広告案件と制作案件の応募数を比較すると3〜4倍程違うことがありますね。
本来であれば制作と集客はセットであるべきですが、同じ量の応募がないということは、それだけマーケティングに対応できるマーケターが少ないということかと思います。
また、実際に手を動かして広告管理画面やGoogleAnalyticsを触れる人材が少ないという傾向もあるようです。
自身の事業やアフィリエイトで稼げる
Webマーケティングスキルの1番の強みとして、自身の事業や商売で活用できることがあげられます。
有形商材のみならず、noteやオンラインコンテンツなど無形商材に至るものまで、
広告やSEO対策等のスキルを活用して集客やコンバージョンを獲得することが可能です。
アフィリエイトは企業の商品を紹介して販売する形にはなりますが、
LPx広告(アドアフィ)やメディア型サイトで数千万の報酬を獲得しているアフィリエイターもいますね。
Toクライアントの仕事じゃないので、コンバージョン獲得すればするほど収益が上がっていく、と言うところが大きな強みですね!
稼げないWebマーケティングの仕事
僕自身稼げない仕事もたくさんしてきたので、どのような業務内容の単価が低いかご紹介しますね。
稼げないマーケターの特徴
稼げないマーケターの特徴は下記です。
①時給単価で契約している
まず1つ目の特徴は「時給単価で契約している」という点です。
マーケターの業務委託契約で多いのは、、月額固定報酬や時給ベースでの契約になります。
月額固定報酬であれば月に何時間稼働しても一定の報酬はありますが、時給ベースですと最初に見積もりを行った報酬額よりかなり少ない額での報酬となることが多いです。
広告運用や調整といった業務は、まとまった時間をとって確認していく。というよりは細かく細かく結果をチェックして調整していく業務になるため、稼働時間をまとめて確保することが難しくなります。
「時給契約」の根本的な問題として「効率化」に対する適切なフィードバックがないという点もありますが…。
時給契約をしてしまうと、一定の報酬を獲得するための「作業」になってしまうため、なるべく固定報酬での契約となるように、意識できたら良いですね。
②成果報酬型で契約している
2つ目の特徴は「成果報酬型で契約している」という点です。
コンバージョンを取れれば取れるほど成果報酬として儲かると言う意味では「諸刃の剣」ではありますが、企業や業界によってコンバージョン難易度やかける広告費が変わってくるため、収入は安定しないことが多いです。
また、よくある問題として広告の運用を改善したところで、Webサイトの導線が微妙なのでコンバージョンを獲得できないなど、コンバージョン獲得に向けた課題解決が多岐にわたってくる場面があります。
そうなると、どれだけ広告の改善をがんばっても報酬があがらないため稼げないまましんどい思いをすることになります。
ページの改善を提案してもリソースがないとか断られたりして…。そこの費用対効果まで説得できるのがベストなんだろうけど、それならコンサル料もらいたいよね・・・
個別の作業を請け負っている
最後の特徴は「個別の作業を請け負っている」という点です。
駆け出しWebマーケターがよくやりがちな問題です。
個別の作業を請け負うとは、レポート作成業務やキーワード洗い出しなど、Webマーケティングを進めていく上で発生してくる細かい業務を受注している形になります。
レポート作成業務等はかなり単価が下がってきているのが現状です。
やはり全体のマーケティング施策を検討し、施策を実行していく業務でなければ単価はなかなか上げられないかと思います。
広告代理店出身ならわかると思いますが、レポート作成業務とか受けてしまったらほんとサラリーマンの時と変わらないので、やめておきましょうねw
Webマーケターが稼ぐために必要なスキル
Webマーケティングで稼ぐために必要なスキルは対応する業務によるため多岐にわたりますが、どの業務でも必要になってくるスキルをご紹介します。
圧倒的「論理的思考力」
最も重要なスキルは「論理的思考力」です。
テレビCMや雑誌広告などのデータ計測が難しい媒体ならまだしも、Webマーケティングに関するデータは全て「数値」で取得することが可能であるため、数値を論理的に深掘りしていく姿勢がとても重要になってきます。
なぜこの結果になったのか、なぜAよりBの方が反響が高いのか、など自身やクライアント、上司に説明できるまで徹底的に論理を詰めます。
論理の筋が通っているマーケターは信頼できますし、様々な施策や運用を任せてみようかなと思ってもらえます。
「なんとなく」では説明できない領域なので、厳しい経験ではありましたが、とても貴重なビジネススキルを手に入れられたかなと思ってます。
仮説を立てる力(PDCA)
次に大切なのは、「仮説を立てる力」です。
PDCAを回す力とも言えますが、「論理性のある仮説を立ててきちんとフィードバックできる」という部分がもっとも大切になってきます。
顧客を分析したうえでキャンペーンを実施したとして、なぜそのキャンペーンをその顧客に実施するのか、という仮説部分をふわっとしたものではなく、ゴリゴリに詰めて仮説立てすることで、成功したとしても失敗したとしても適切なフィードバックをすることができます。
「なんとなく」で仮説を立ててしまうと、成功要因や失敗要因の特定が難しくなってしまうため、その場限りの集客キャンペーンとなってしまいますよね。
「なんとなく」仮説立てして、集客失敗したら、何の知見も得られず広告費を垂れ流しただけ…。クライアントぶち切れ案件ですねw
観察力・分析力
意外と大切だなと感じているのが「観察力・分析力」です。
日頃から利用している身の回りのサービスを観察して、どこが魅力的なのか、なぜその価格設定なのか、自分だったらどのような広告文を考えるか、等を考えたり分析したりします。
日々そのように考えて生きていくことで広告を作る際のワードの引き出しが増えたり、顧客の魅力分析をする際に独自の視点で気づけたりすることができます。
Webマーケターではありますが、リアルの場面でもマーケティングに興味を持って日々勉強することが大切ですね!
Webマーケターとして稼ぐ人の単価や年収
Webマーケティングで稼ぐ人の単価や年収についてですが、ピンキリですw
(元も子もないですが)
やはり施策で結果を出せるマーケターは、どんどん年収が上がります。
また、どこかで自身の事業を始める人も多いと思います。
その上で、フリーランスマーケター1〜2年目の人がどれくらいの案件単価をもらっているか、というところですが、
クラウドワークスやランサーズの案件単価を見ると大体下記のような相場感かなと思います。
ごめんなさい、あくまで僕の肌感です。ただ、クラウドソーシングで応募できる案件としては高くても70万円ほどかなと思います。
コーディング制作やデザイン制作と異なって、Webマーケティング案件の良いところは基本的に3ヶ月以上の契約がベースになっていると言うところです。
施策の結果がでるのも大体3ヶ月以上かかるからですね。
結論、Webマーケターは稼げる
論理的思考力のある方や身の回りのサービスを観察することが得意な人はWebマーケターとして転身できるポテンシャルを持っているかなと思います。
業務で発生してくる広告運用やアクセス解析画面の操作や見方などは意外と簡単に覚えられたりするので、根本となる思考力・観察力を持っているかどうかが重要だと僕は思います。
地方の中小企業がだんだんWebサイトを持ち始めたりリニューアルを始めている昨今、次の時代にくるのは、その「せっかく作ったWebサイトから実際に集客していくニーズ」かなと考えています。
もしWebマーケティングに興味をお持ちでしたら、ぜひ今のうちから勉強をはじめてはいかがでしょうか?